【思春期】人をほめる力①
2013年11月11日人をほめる力①
人を育てるには、心から認めてほめることが大事です。
「やってみせ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」という言葉にもありますね。
では、どんなふうにほめるのか?
まず
『当たり前のことをほめる力』
を持つことです。
これは意外に誰もできていませんね。
そうしたことができるのは、普段から感謝する心を持っている人です。
あるいは、人間の本当の自分の心(ダイヤモンドの心)とは何かということを知っていて、その心を見つめる目を持っている人です。
こうしたことを意識していなければ、当たり前のことをほめるということは意外にできないものです。
夫婦であれば、ご主人が毎日仕事をしていること。
「いつも本当によく頑張っていると思うわ」
「きっとあなただから頑張れるんだわ」
奥さんが毎日家事をしていること。
「外食と違ってこうして家でご飯を作ってくれると、とても体が楽だし、ありがたいな」
「今日も掃除をしてくれたんだね。こんなふうにきれいだと、とても気持ちがいいね」
不登校や引きこもりといった問題を起こしている子どもに対しても同じなんですね。
学校に行かないことを責めるのではなく、たまに学校に行ったなら、
「今日はよく行けたね。
本当はとてもしんどかったんじゃない?
今日一日行けたということだけでもすごいと思うよ。
それで十分だよ。
またこれからも行けたらいいけれど、無理しないようにね」
と言ってほめてあげる。
学校に行くということはある意味、当たり前のことですね。
でも、その当たり前のことをするのにその人がどんな思いで、どれほど頑張っているかということに心を馳せることです。
そうすると、心から「よく頑張っているよなあ」と認める気持ちになり、ほめてあげることができるわけです。
当たり前のことを当たり前だと考える常識を外してみることです。
そして、もう一度ゼロベースから当たり前のことを頑張っているその価値に目を向ける。
それをほめてあげる。
人はほめてもらうと、自らさらに頑張ろうという気持ちになります。
ほめることによって、その人の心の力が引き出されるわけです。