【思春期】人はどのように育ててほしいか?②
2013年11月11日人はどのように育ててほしいか?②
子どもに限らず、人を育てるにあたって大事なことは、
『その人を認めてあげる』
ことではないかなと思います。すなわち、ほめてあげる、
『心からの言葉でほめてあげる』
ことですね。
人はときとして、何が正しいかということを教えてもらうこと以上に、自分を認めてもらうということを求めています。
例えば、私はまだ「下手の横好き」といった感じで、ゴルフのレッスンを受けています。
あるコーチに教えてもらうとき、そのコーチはとても的確なことを言ってくれます。
ただ話し方がちょっと厳しいんですね。
「それでは全然あかんわ。
普段、練習してへんやろ。
ラウンドをまわる前だけ練習しても、うまくならへんわ。
うまくなりたいんやったら、いつもここに来て、ずっとこれだけ練習しとくことや
そうしたことをせな、うまくならへんわ」
まあ確かに言っていることはわかるんですね。
ただ、私の人生で大事なのは仕事ですからね。
ゴルフはあくまで余暇のひとつにすぎませんし、シングルプレーヤーを目指しているわけではありません。
ですから、そこまでの時間をさけないわけです。
そうした事情に心を配ることなく、このように教えられると、何となくですが、自分を否定されているような気持ちになってしまいます。
そして、「うーん、何となくレッスンをやめようかなあ」なんて気持ちにも駆られるわけです。
ただ一方、そこにはこんな別のコーチもいます。
そのコーチはよく「いいですね」「悪くないですね」と言うんですね。
その上で、「ここをこうしたら?」と教えてくれます。
もちろん、その教えてくれるポイントは先程のコーチと同様に的確です。
ただその話し方がいい。
まずほめてくれるので、ちょっと上機嫌になります。
その上で教えてくれるので、やる気が出てきます。
例え、その日にうまくならなくても「今日のレッスンはよかった」という気持ちになります。
さらに、やる気も出てきているので、「レッスン以外でも何とか時間を作って自分の出来る範囲で練習をしよう」という気持ちになります。
その結果、いつまでたってもうまくならなかった壁をようやく乗り越え、うまくなりそうな兆しが見え始めました。
まあ、私が単純なのかもしれません。
ただこうした法則は多くの人の心にも働いているんじゃないかなって思います。
基本的に、人は認められると気分がよくなります。
ほめてもらえると気分がよくなります。
ほめる人に心から認める気持ちがあれば、それは『人を動かす力』になります。
人は、自分を認めてくれる人の言葉は聞こうという気持ちになります。
その気持ちはいずれ必ず行動につながり始め、その人を変えていく力につながっていくのです。