情熱しかない
2014年04月03日拒食症に人を見るといつもその人のこの先の人生がどうなっていくのかが見えるような気がします。 病気には病気の心の法則があります。 ですから、その心を見つめるとその先が見えるような気がするのです。 これは拒食症の治療で問題と […]
続きを読む拒食症に人を見るといつもその人のこの先の人生がどうなっていくのかが見えるような気がします。 病気には病気の心の法則があります。 ですから、その心を見つめるとその先が見えるような気がするのです。 これは拒食症の治療で問題と […]
続きを読む摂食障害治療において体重の回復は大切なことです。 しかし、治療の最終目標を“体重を増やすこと”に置くのであれば、治療の本質を見失い、しばしば再発を繰り返すようになります。 治療においてみるべきものは常にその心です。 頭で […]
続きを読む病院で摂食障害治療を受けるとしばしば「目標体重は何㎏です」と提示され、体重を増やすことを治療目標とされます。 目標体重って何?…その根拠がよくわかりません。 治療目標は体重を増やすこと?…部分的には合っているとも言えます […]
続きを読む体重測定の頻度はどの程度がいいのか? 毎日行うべきでないとしたら、週に1回?あるいは月に1回? 実は摂食障害の入院治療を行っているときに、月に1回の体重測定で治療を行ったことがあります。 もちろん、それは体重の数値へのこ […]
続きを読む摂食障害の人の体重測定を行うにあたって重要なことは、体重測定を実施する頻度とその評価方法です。 ポイントは「いかにして病気の自己に基づく行動をとらせないようにするか」ということですね。 ですから、この問題もそうした視点か […]
続きを読む摂食障害の人を体重測定するにあたって、まずはどのような服装で測定するかがポイントです。 原則、衣服着用のままで測定するというのはなしですね。 裸になっていただくのがいいですが、そういうわけにもいきませんので、下着で測って […]
続きを読む摂食障害治療における体重測定については、いろいろ考えることがあります。 まず体重測定が必要であるか否かという問題です。 結論から述べるならば、基本的には体重測定を行った方がいいと思います。 それはいくつかの理由によります […]
続きを読む前回のコラムでは、摂食障害治療の最大の敵は『体重計』であるという話をしました。 その際に私は「家では体重をはからないように」ではなく、「家から体重計をなくして下さい」と言いました。 実は、ここにも病気の自己の行動への読み […]
続きを読む摂食障害治療を始めるにあたって、私が課す最初の課題は「食事表をつけなさい」といったことや「何キロカロリーの食事をとりなさい」といったことではありません。 『家から体重計をなくして下さい』です。 この課題は本人たちにとって […]
続きを読む摂食障害の入院治療を考えるにあたって、病院がどれだけの入院環境を整えているかを知ることは重要なことです。 ある先生は内科的治療が必要なときだけ入院治療をさせると言われます。 内科的治療だけを行うとすれば、入院環境による治 […]
続きを読む拒食症の重症度とは、何によって判断されるものでしょうか? 一般的は、生命的な危険性の有無です。 ・ 短期間における急激な体重減少とそれに伴う低体重が認められる ・ 標準体重の60%を切るような著明な低体重が認められる ・ […]
続きを読む治療を始めるにあたって3つ目の約束は「必ず週1回は診察に来て下さい」です。 なぜ週1回の診察を受けなければならないのでしょうか? 本気で治療に向き合おうとしているならば、本人たちにはわかるはずです。 診察を受けて「よし、 […]
続きを読む治療を始めるにあたって2つ目の約束は「絶対にあきらめないでね」ということです。 病気の自己に支配された重症の拒食症の人が病院に辿り着くのは大変なことです。 何とか家族に連れられて病院には辿り着いたものの、全く心を開こうと […]
続きを読むいざ拒食症治療を始めるにあたっては、いくつかの約束をします。 もちろん、いくら約束をしても破られることはあります。 ただ約束をすることで、心の中に楔(くさび)を打ち込むことができるのは確かなことです。 私が治療を開始する […]
続きを読む拒食症の治療には薬物療法、精神療法、カウンセリング、食事療法などいろいろありますが、まず押さえておきたいのは薬で拒食症は治せません。 薬で治せるというのなら、治療はどれほど楽になるでしょう。 では、薬を使う必要などないの […]
続きを読む拒食症の治療をスタートするにあたって大事なことは、病気の自己が巻き込もうとするわなにひきこまれず、本当の自己の目覚めに向けて病気を治す治療関係に導くことです。 そのために治療者がやらなければならないことは 『その病気の自 […]
続きを読む「あきらめない」「見切らない」そんな治療者であっても、治療のスタートにあたって限界を感じるときがあります。 それはその人にかかわる家族が理解を示してくれないときです。 拒食症は難しい病気なので、家族の方の「かかわり方がわ […]
続きを読む拒食症の治療をスタートするには、治療への動機づけを上げることが必要です。 そのための方法論は前回のコラムで述べましたが、治療者にも一定の心構えが必要です。 それは治療者自身が「あきらめない」「見切らない」ということです。 […]
続きを読む拒食症の人に対する初めての診察で最も重要なことは 『どこまで治療への動機づけをあげられるか?』 ということです。 何度も話しているように、拒食症の人は病気の自己にマインドコントロールされています。 「まだまだ太っているぞ […]
続きを読む拒食症の人はほとんどの場合、家族に付き添われて病院を受診します。 なぜでしょうか? それは家族が心配して連れてきたからで、本人は病院に行かなくてはいけないという病識に欠けていることが多いからです。 あるいは、何とかしない […]
続きを読む本人がある程度の年令に達していて治療に対して抵抗する人をどこまで抱えるか? これはとても難しい問題です。 私自身、以前はこうした人も抱え込もうとしていました。 命と人生にかかわる病気なのだから何とか救い、本当の自己に目覚 […]
続きを読む昨日は医者としてだけでなく、人として摂食障害の人を抱えることの意義についてお話をしました。 実際に私自身、いろいろな摂食障害の人を抱えて治療に取り組んできました。 ただ私もこの問題についてはまだまだ考えることがあります。 […]
続きを読むどこまで摂食障害の人を抱えるのか? 実は、この課題はとても重要なことでありながら、これまで十分に論じてこられなかったことではないかと思うのです。 人は何か心身の不調があるから病院に行って医者に診てもらいます。 もちろん、 […]
続きを読む摂食障害治療の最大の難しさは、そのジレンマにあります。 どんな世界にも例外はあると思いますが、ほとんどの治療者は患者様に優しく接したいと思っていると思います。 しかし、それがままならないのが摂食障害の治療です。 そこに摂 […]
続きを読む私が医者になり、摂食障害治療に携わったときに最も行き詰まった気持ちにさせられたのは、医者の求めているものと摂食障害の人が求めているものとの温度差でした。 それは今も感じます。 先日、参加した日本摂食障害学会で、ある演題を […]
続きを読む医療者の心を守る⑦ 精神的な疲労というものは、なかなか人には理解されません。 私はいつも思うのですが、 「人間にも、ウルトラマンのようなカラータイマーがついいていればいいのに。 そして、精神的エネルギーがなくなってきたら […]
続きを読む医療者の心を守る⑥ 医療者には様々な苦しみがあります。 特に、心の医療に携わる医療者には、心の医療に携わるものならではの苦しみがあります。 そのひとつに、同僚の医療者から投げかけられるストレスというものがあります。 医療 […]
続きを読む医療者の心を守る⑤ 一般に、対応困難なケースの場合、相手はその話している内容に問題があるのではありません。 ですから、いくら理性的な対応をしても、相手はなかなか納得してくれません。 相手が求めているのは、相手との関係性に […]
続きを読む医療者の心を守る④ 対応困難なケースへの対応方法…。 その最も有効な方法のひとつは “コミュニケーション技法による限界設定を行う” ことです。 限界設定とは何か? それは、 「こちらのできることとできないことをはっきりと […]
続きを読む医療者の心を守る③ 医療者にもいろいろな心の苦しみがあります。 その中でも最も心を脅かすストレスとなるのは、攻撃的な姿勢で接してこられる患者様や家族との関わりだと思います。 そうした人は、他責的な言動に終始し、論理的な説 […]
続きを読む医療者の心を守る② 医療者の心の苦しみは、自殺以外にもいろいろとあります。 そのひとつに治療に関わっている患者様の病気がよくならないということがあります。 医者になったばかりの頃、風邪のようにお薬を飲んで何度か通院すれば […]
続きを読む医療者の心を守る① 心の医者になってから、いつまでも心の中に残っている人の中に自殺をして亡くなった方たちがいます。 自殺の問題は人の心に深い衝撃を与え、とても繊細な問題なので、安易なことは語れません。 ある患者様がなくな […]
続きを読む回復の兆候② 回復の兆候は言動、すなわち、言葉と行動にも表れます。 言葉と行動の何を見るのでしょう? それは 「『本当の自己』に基づく言葉や行動があるかどうか」 ということです。 以前、ある思春期の女の子が 「あの父親の […]
続きを読む回復の兆候① 心の回復の兆候はどのようにつかむのか? 一般的には、問題行動や症状がなくなれば、よくなっていると見るでしょう。 しかし、いつも話すように目先の問題行動や症状だけを見ていると、その子どもの真の姿を見ることはで […]
続きを読む回復をあせらない 「あせらないようにね」 こうした助言を受けてもわかったようで、わからないものです。 なぜなら、「あせらないように」という助言はとても抽象的だからなんですね。 ここでいう「回復をあせらない」とは具体的には […]
続きを読む問題の幹と枝を分ける② 子どもが問題を起こすときには、しばしばひとつだけではありません。 同時に、いろいろな問題を起こすものです。 例えば、学校に行かない、過呼吸を起こす、頭痛や動悸がある、家の中で暴れる、頭を壁にぶつけ […]
続きを読む問題の幹と枝を分ける① 人は幼い頃から、常に何かを学びながら成長しています。 その場合、人を観察することで学ぶということもありますが、人に教えてもらいながら学ぶというのが一般的ではないかと思います。 ただ教わるという場合 […]
続きを読む人をほめる力④ 人をほめるのに必要なのは、 「当たり前のことをほめる力を持つ」 ことであり、 「本当の自分への目覚めに対して、ほめてあげる」 ことです。 そして、最後にもうひとつだけお話しておきたいのは、 「小さなプラス […]
続きを読む人をほめる力③ 子どもの心を見つめ、 「本当の自分への目覚めに対して、ほめてあげる」 とはどういうことでしょう? まずは、以前に『どのような人間観を持って子どもと接するのか?』『子どもの心を見つめる』のコラムで述べた「本 […]
続きを読む人をほめる力② 人を育てるのに、ほめるってとても大事なことですね。 でも、ちょっとむずかしいところもあります。 それは子どもの何を見て、何を基準にほめているかってことです。 いいことをしたらほめる。 勉強や運動を頑張った […]
続きを読む人をほめる力① 人を育てるには、心から認めてほめることが大事です。 「やってみせ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」という言葉にもありますね。 では、どんなふうにほめるのか? まず 『当たり前のことを […]
続きを読む人はどのように育ててほしいか?② 子どもに限らず、人を育てるにあたって大事なことは、 『その人を認めてあげる』 ことではないかなと思います。すなわち、ほめてあげる、 『心からの言葉でほめてあげる』 ことですね。 人はとき […]
続きを読む人はどのように育ててほしいか?① 人は育てられるとき、どのように育ててほしいものでしょうか? それは人によって違うでしょうし、また、時代によって違うでしょう。 50才代以上の世代では、厳しく育てられるものが当然だと思って […]
続きを読む子どもが問題行動を起こしたとき③ では、子どもが問題行動を起こしたとき、具体的にはどのように関わればいいでしょうか? まず、親としての物事の正邪に対する考え方は伝えるべきだと思います。 「ダメなことはダメ」と。 ただこの […]
続きを読む子どもが問題行動を起こしたとき② 子どもが問題行動を起こしたときには、 「基本的には感情を出さずに、淡々と対応するのが望ましい」 ように思います。 これは普段からこうしたことを学び、よほど意識しているか、心の修練ができて […]
続きを読む子どもが問題行動を起こしたとき① 子どもが問題行動を起こしたとき、どうすればいいのでしょう? 大抵の親は動揺します。 感情的になって怒るか、不安感に襲われて困惑するか、「自分の育て方が悪かったのだろうか?」と言って落ち込 […]
続きを読む薬で心の余裕を作る方法 心療内科や精神科の治療において、薬の使い方ほど人によって思い込みの異なるものはありません。 ある人は、治療には薬が必要だと考えます。 ある人は、薬というものは体に害を与えるものだと考えます。 さら […]
続きを読む心の居場所を作る 子どもに心の余裕を持ってもらうのに、 「話を聞いてあげる」 「『どんなときもあなたの味方なんだよ』というメッセージを送ってあげる」 ということが大事ですよというお話をしました。 このことをもっと深く掘り […]
続きを読むあなたの言葉は伝わっている? 心の余裕がないときには、言葉というものは伝わらないんです。 みなさんだってそうでしょ? 例えば、一日の仕事を終えてぐったりとしているときに、さらに赤ん坊が泣いて面倒を見なくちゃいけない。 そ […]
続きを読む心の余裕があるかどうかをみましょうね 基本的安心感のない子どもには自信がありません。 自信、すなわち、自分を信じることができないんですね。 ですから、何か物事がうまくいかなくなると、心の中には不安や恐怖感が急に増大します […]
続きを読む基本的安心感を育てるには?② 基本的安心感を育てるのに大事な二つめのポイントは、 「だめな子どもを受け入れてあげる」 ことです。 具体的に述べると、 「子どもがダメなことをしたときこそが、基本的安心感を育むチャンスである […]
続きを読む基本的安心感を育てるには?① 基本的安心感を育てるにおいて大事なことは、 「親の不安をぶつけない」 ことです。 例えば、子どもを叱るにしても、親自身が不安で怒っていることがあります。 子どもが勉強もせずにゲームばかりして […]
続きを読む基本的安心感の重要性 子どもを育てる上で最も大切なのは 「基本的安心感を育む」 ことだと思います。 基本的安心感とは、一言で述べるなら、 「無償の愛で自分が受け入れられている」 という安心感です。 幼少時にちょっとくらい […]
続きを読む思春期医療とは何か? 思春期医療がなぜ難しいのか? それは単なる病気の治療ではないからです。 病気の治療ではないなら、思春期医療とは何なのか? 思春期医療の本質とは、 『心を育む教育』 です。 「思春期外来とは何か?」と […]
続きを読む心の揺れを抑える方法② 心の揺れを抑えるためのもうひとつの方法は、 『子どもの心をじっと見つめる』 ことです。 目の前に表れている問題行動や症状ばかりを見ていると、心の揺れは止まりません。 「今日も学校に行かない」「また […]
続きを読む心の揺れを抑える方法① 自分の心が揺れると、相手の心を揺らしてしまう。 子どもとの関係においては、特にそうです。 親の心が揺れると、子どもの心は大きく揺れます。 ですから、まず親が自分の心の揺れを抑えることは大事なことで […]
続きを読む子どもに問題が起きたときの心構え② 子どもに問題が起きたときに、ある程度あきらめて腹をくくることができたなら、次に大事なのは、 「心を揺らさない」 ことです。 問題が起こると、普通は心が揺れます。 いくら止めようと思って […]
続きを読む子どもに問題が起きたときの心構え① 子どもに何か問題が起きたときの心構えとして、最初に心すべきことは 『あきらめて腹をくくる』 ことではないかなと思います。 わかるようでわからないことかもしれません。 また、“言うは易( […]
続きを読む子どもの心を見つめる 子どもが心を開きかかってくれたなら、大事なのはその「心を見つめる」ことです。 「心を見つめる」とは、どういうことでしょうか? まず、人間観として大切なダイヤモンドの心を信じて見てあげるということです […]
続きを読むどのような人間観を持って子どもと接するのか? 人の心を見つめるとき、一番大切なのはその人の持つ人間観です。 例えば、本当にどうしようもないように見える子どもがいるとします。 そうした子どもは、自分は自分を肯定しているのか […]
続きを読む「心を見つめる」という言葉を受け入れられるか? 症状や問題を引き起こしている子どもが心を開いてくれたなら、その心を見つめることが大切なことではないかと思います。 しかし、その「心を見つめる」という言葉そのものは、誰もが受 […]
続きを読む人はどのようにして心を開くか? 子どもの心を開くには、 「子どもを許してあげる」 「ありのままの子どもを受け入れてあげる」 ことが大切だと言いました。 それは大人にもあてはまることです。 人は“自分を受け入れてくれない、 […]
続きを読む子どもの心を開く 病的な症状や問題を引き起こしている子どもの心を開くには、北風ではなく太陽のような関わりが大事です。 太陽のような関わりって何でしょう? それは 「子どもを許してあげる」 ことです。言い換えるなら、 「症 […]
続きを読む子どもの心を閉ざさない 子どもに心の問題が起きたとき、心を閉ざす二つの言葉があります。 「どうして?」 「こうしなさい」 この二つの言葉を絶対に言ってはいけないと言っているのでありません。 「子どもに言うとしたら、1~2 […]
続きを読む思春期の心の問題はなぜ難しい?③ 思春期の心の問題はなぜ難しいのでしょうか? 第3の質問は、 『子どもだけの問題と思っていませんか? あるいは、親のせいだと思い過ぎていませんか?』 です。 この質問に対しては、 「子ども […]
続きを読む思春期の心の問題はなぜ難しい?② 思春期の心の問題はなぜ難しいのでしょうか? 第2の質問は、 『あなたは、原因を突き止めないと解決できないと思っていませんか?』 です。 これって実は、多くの人がおちいってしまう心の罠(わ […]
続きを読む思春期の心の問題はなぜ難しい?① 思春期の心の問題はなぜ難しいのでしょうか? この問いかけに答えるにあたって、3つの質問をしたいと思います。 第1の質問は、 『あなたは、思春期の子どもの症状や問題行動ばかりを見過ぎていま […]
続きを読む思春期外来とは何か? ここでは思春期の定義などは述べません。 思春期外来の実際について語りたいと思います。 思春期外来とは、 「思春期の子どもたちを対象に、(単なる病気を超えた)思春期特有の問題について取り扱う外来」 の […]
続きを読む思春期の子どもの心の開き方 思春期の子どもは、いろいろなことに悩み、葛藤します。 そして、ときにそれが問題行動につながることもあります。 そんなとき、多くの親や周囲の人間は、 「どうしてそんな問題行動を起こすの?」 「き […]
続きを読む摂食障害の暗闇 摂食障害の暗闇がどれほどに深いものか。 それは筆舌に尽くし難いものがあります。 今、この瞬間にも多くの摂食障害の人たちが暗闇の中に沈み、誰にもその心を理解してもらうことなく、孤独の中にいます。 どれほどに […]
続きを読む摂食障害への挑戦 拒食症との子の関わりで挫折を経た後も、思春期外来を担当するという私の役割は変わらず、彼女らとの関わりは続きました。 そのうち、何人かは入院治療などを経てよくなりましたが、大部分の人は治療の見通しの見えな […]
続きを読む若き医者としての挫折 大学病院で摂食障害の治療に先の見えなかった私が、次の総合病院で与えられた役割は「思春期外来をやりなさい」というものでした。 未来を担う思春期の子どもの心を支える治療は興味深いものでしたが、思春期医療 […]
続きを読む摂食障害との出会いとあきらめ 摂食障害という言葉を初めて意識したのは、研修医として働き始めてからです。 拒食症、過食症、摂食障害…、それぞれの病気の定義を教わっても、病気の本質がどこにあるのかということはさっぱりわかりま […]
続きを読む過食症治療を行うための条件-「過食症を治す③」- 過食症の治療を行うにあたって、どのような治療者を選ぶかは重要なことです。 論理だった治療法を知り、治すことへの見通しを持っている治療者と出会わなければ、過食症を治すことは […]
続きを読む過食症は治せない?-「過食症を治す②」- 過食症は治すのが難しい病気です。 昔は私自身も過食症の本質がわからず、治療に四苦八苦していました。 周囲の先生方に訊ねても、誰も明確な治療法を語ってくれません。 本を読んだり、学 […]
続きを読む過食症とは何か?-「過食症を治す①」- 「摂食障害」 「拒食症」 「過食症」 20年前のバブル全盛期の頃、こうした病名は、まだごく一部の人にしか知られていませんでした。 今、ほとんどの人はこの病名をどこかで耳にしています […]
続きを読む「新型うつ」を軽視する風潮の危険性 「新型うつ」は、従来のうつ病とは異なったうつ病と言えます。 (1)仕事では抑うつ症状を訴え、休む傾向にありながら、余暇になると楽しく過ごす (2)自責感に乏しく、他罰的である […]
続きを読むイライラとうつ 「うつ」だという方と話している中で、「イライラする」という言葉を聞くことがあります。 そんなとき、私はふと「?」と思います。 一言で「イライラする」と言っても、いろいろなイライラがあります。 不安や焦燥感 […]
続きを読むうつ病の人への声のかけ方-「うつ病への対応⑫」- 「うつ病の人にどのように声をかけたらいいのかわからない」 家族や職場の上司の方からよくそんな疑問を投げかけられます。 これまでに書いた「うつ病への対応」のコラムを読んでい […]
続きを読む「仮面うつ病?」-「うつ病への対応⑪」- 以前、私はある病院で心療内科医ではなく、一般内科医として診療をしていました。 そのときにある60才くらいの女性が診察に来られました。 その方の症状は、頭痛や肩凝り、胸の息苦しさ、 […]
続きを読む休息期と回復期の違い-「うつ病への対応⑩」- うつ病になって医者から仕事を休むようにと言われ、いざ仕事を休み始めても「体のために散歩くらいした方がいいだろう」と思って運動をする人がいます。 しかし、早く治したいのであれば […]
続きを読むうつ病になったときの過ごし方-「うつ病への対応⑨」- うつになったときには、どのようにして過ごせばいいのでしょうか? 誰もが疑問に思うことです。 普通の人はうつになれば、気分転換をしたり、体を動かしたりするといいのではな […]
続きを読む薬物治療について④-「うつ病への対応⑧」- 神経に作用する薬を飲むと、ボーっとしたり、眠気が強くて寝てばかりいることがあります。 それに対して、普通の人の感覚であれば、 「これは薬がきつすぎるのではないか」 「このままで […]
続きを読む薬物治療について③-「うつ病への対応⑦」- 薬の量に関する疑問について、さらに話を続けたいと思います。 一般に患者さんの立場に立てば、薬の量はその錠剤の数で判断します。 患者さんだけでなく、内科医をはじめとする殆どの医者 […]
続きを読む薬物治療について②-「うつ病への対応⑥」- 薬に関する数々の疑問の中で、 「薬の量が多過ぎるのではないか。もっと少なくできないのか」 という疑問があります。 人間の体は本来、薬に頼ることなく生きていけるものだと思います。 […]
続きを読む薬物治療について①-「うつ病への対応⑤」- 心療内科を受診するにあたって、みなさんが心配に思われることのひとつに、“お薬による治療がどのようなものか“ということがあるのではないかと思われます。 「薬は体に大丈夫なのか?」 […]
続きを読む心の休息の方法-「うつ病への対応④」- うつ病の治療原則は、薬物治療と休息です。 他にも認知行動療法や様々な試みが行われていますが、殆どの病院やクリニックでは薬物治療と休息を主体とした治療を行います。 なぜ、休息が必要な […]
続きを読む心の休息の方法-「うつ病への対応④」- うつ病の治療原則は、薬物治療と休息です。 他にも認知行動療法や様々な試みが行われていますが、殆どの病院やクリニックでは薬物治療と休息を主体とした治療を行います。 なぜ、休息が必要な […]
続きを読むうつ病の人への関わり方-「うつ病への対応③」- もし身近な人がうつ病になったら、まず思うのは 「一体、どのように関わればいいのか?」 ということです。 このお話に入る前にひとつ確認しておかなくてはいけないことがあります。 […]
続きを読むうつ病の本質と治療-「うつ病への対応②」- うつ病がどのような病気かということについては様々に論じられています。 現代において有力なのは脳の病気だという仮説です。 その主力となっているのはセロトニン仮説ですが、まだその実 […]
続きを読むうつの人の世界観-「うつ病への対応①」- うつ病の人の見ている世界がどのような世界か、みなさんにはおわかりでしょうか? 一言にうつ病と言っても人それぞれであり、重症度によってもいろいろなので、ここではひとつの典型的なうつ […]
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